小学4年生の男の子Sくんは、これまで単語の勉強をしたり、本を読むことが嫌いで、なかなか語彙力が伸びませんでしたが、4年生になってから成長を見せ始めました。
1週間に1回出す単語の宿題も少しずつできるようになって、意識して単語を覚える努力をしています。
英語で力をつけるには、まず語彙力がないと何も始まりません。
たとえば英検2級に挑戦するには、2級に出題される単語や熟語を覚えなければ、本番は勘で答えるしかありません。これまでは筆記問題(リーディング)は4択でしたので、まぐれで合格点が取れたかもしれませんが、英作文(ライティング)が加わり、安定した語彙力は絶対必要になります。
ただ、小学生にとって、英検準2級以上の語彙は難しいものが多いです。日本語でも知らない単語が出てきます。
また、単語自体ではなく、文章中の社会通念と言うか、ルールと言うか、そんなものも小学生には知識がありませんから理解するのに苦労します。
たとえば・・・
Diner: We’d like to order one Great Steak Set. My wife and I are not very hungry, so we will share it.
Server: I’m sorry, but every person at the table must order at least one meal.
2020年5月31日(日)実施 実用英語技能検定 準2級
レストランに来た夫婦で、どちらもそんなにお腹が空いていないから、ステーキセットをひとつ頼んでシェアをすると注文したのですが、レストラン側にはルールがあって、1人1食注文しないといけないと返します。
Sくんはこの中で、お客さんの英文は理解できましたが、レストラン側のat least, mealの単語がわかりませんでした。
単語の意味も教え、文の意味も理解したのですが、「どうして?」と。
簡単にレストランの儲けが出なくなるからと説明すると、「けちー!」と素直な感想を言っておりました。笑
現実世界でも2人で食事をシェアすることについて、ネットで討論されてました。
https://www.fodors.com/community/europe/is-sharing-meals-frowned-upon-334252/
国によるのではなく、レストランによるのかもしれませんね。
でも明白なルールは前もって決めておかないと、鳥貴族みたいなことになってしまうかもしれません。
さて、話は英検に戻し。
このように、英語自体の難しさというよりも、社会のルールなどが含まれた文章を理解するのに苦労します。
それでも、単語の学習に強制ではなく、自ら努力し始めたので、これから更に力がついていくと思います。