英語の4技能の1つ、スピーキングスキル。
これは4技能の中でもいちばん伸ばすのが難しいと思います。
第一に、一般的な日本人は普段の生活の中で英語で話す機会はありません。
「一般的」と書いたのは、中にはご両親の両方か片方が英語圏出身の方であったり、日本人の両親から生まれてきても幼い頃から家庭内では英語を使っていたり、海外からの留学生を頻繁に受け入れていたりだとか、特殊な例を省くためです。

また、英語教育に力を入れるようになった時代になりましたが、福岡市では雙葉学園の英語コースを除いては私立も公立もお父さんお母さん世代の英語教育に毛が生えたくらいのもので、スピーキング練習に時間を割く学校は見たことがありません。
これはたぶん、日本の英語教育は未だ高校受験や大学受験を突破するものだけであって、学習指導要項では格好の良いことを目標に掲げていても、受験に必要のないスピーキング能力は授業時間を取ってまで勉強することではないからでしょう。
ゆか先生のレッスンでは、英検の2次面接試験のためにも、アウトプットを強めてライティング(英作文)の力も同時に養うために、ゴールデンウィーク前から少しずつスピーキングの練習を始めました。
もちろん今までにも会話練習はしていて、レッスン開始10分は近況など学校のことや家族のこと、休日の過ごし方など英語で話していますが、身の上話を苦手とする生徒もいます。男の子のほうが苦手で、女の子は中学生でも大人のように順序立てて話すことができます。
そのように苦手な生徒もいますので、英検3級の英作文のトピックにも出されるようなA or Bタイプの選択肢2つを示し、どちらかを選んでその理由を2つ述べる練習をすることにしました。
アウトプットはほんとうに難しいです。
英語の勉強をされている大人の方であれば分かると思いますが、たくさんの語彙力があって文法知識も豊富にあっても、いざ目の前の外国人と英語で話しましょうとなったら、頭が真っ白になってアワワ・・・となることがあると思います。
アウトプットが難しく感じるのは、やはり話したり書いたりする量が圧倒的に少ないからです。いきなり英語で書け、話せ、と言われてもできないのが当たり前です。
6月に英検がありますが、6、7月までA or Bタイプのスピーキング練習を続けていきます。
慣れてきたら、自分の意見を言うような英検準2級のライティングで出題されるようなトピックにレベルアップしたいと思います。
※この練習は英検2次合格を目指す生徒、アウトプットが足りていない生徒、英検3級以上2級以下を受験する生徒で行っていますが、まだ他の勉強をしていてこの練習に入っていない生徒もいます。